ハウスに買収されたココイチのカレーがバーモントカレーになる!?

元ココイチオーナーの高柳です。^-^
カレーハウスココ壱番屋を運営する、株式会社壱番屋がハウスに買収されましたね。
世間では
「ココイチのカレーがバーモントカレーになっちゃうの?」
なんていった色々な声が出回ってるが
そんなわけないじゃん!
そんな心配している皆さん
「安心してください!」
「はいてますよ!」
じゃない
大丈夫ですよ、味は変わりませんから
多分、、、、、、
だいたい壱番屋の株をハウスは元々持っていましたからね
確か20パーセントくらい
それをTOB株式公開買付けで
敵対的買収ではなく友好的買収で
保有比率を50%超まで持っていき
形式上、壱番屋を子会社にした感じですね
しかも
もともとハウスと壱番屋は以前から良い関係でタッグ組んでましたからね
ハウスは以前、中国でカレーレストランを運営していたわけです
それが中国人に受け入れられていたわけです
それでハウスは本格的に中国で展開しようということになったわけです
それで壱番屋に声がかかり
出資比率が
ハウスが60% 壱番屋が40%という形で中国に新たな会社を作り
中国でココイチを展開したわけです
これがまた大成功で、、、
今ではそれをきっかけにアジア各国で展開し成功している
日本とは違って
中国のココイチは高級レストランの雰囲気で
恋人同士や家族などの
デートや記念日などに利用される感じ
日本のココイチだと考えられないんですが、、、、
これがだいたい10年前くらいのことです
ちょうど私がまだオーナーではなく
壱番屋の直営店の社員で修業中のことだった
だから、こんなことからも特にこの件に関して特に騒ぐこともないと思う
しかも株価6000円での買付け
これ壱番屋のアドバイザーであるSMBC日興証券と
ハウスのアドバイザーである野村証券の提示した株価を大幅に上回る株価
これからも両社は良い関係だということがわかる
ハウスは素晴らしいと思う
でもなんで今回、壱番屋のアドバイザーにSMBC日興証券がついたのだろう?
壱番屋といえば愛知県、東海地方
東海地方といえば抜群の強さを誇る旧東海銀行
今の三菱UFJ銀行
順当にいけば壱番屋のアドバイザーは三菱UFJモルガンスタンレー証券に決まり
なんか裏であるのかなあ?
でもう一つ
この件で壱番屋創業者の宗次氏が全株式を手放す
もう70歳近いから株持ってても仕方ないと思ったのですかね
宗次氏は壱番屋の株を330000株持ってますからね
どえらい金額を手にすることになります
けどね
この方自分の為になんて使わないんです
人の為に使う人なんです
もともとこの方は
両親を知らず
孤児院で育ちました
かなり苦労された方なんです
だから生きてる限り
失うものなんてないという考えで
それまで育ててくれた生かしてくれた方々への恩返しとして
人のためお客様のためを第一に壱番屋を創業されて
たった一代でカレーチェーンでは無敵の帝国を作り上げてしまった
常にお客様お客様という、壱番屋イズムを全従業員に浸透させるのに必死だった
第一線を退き、現場を離れてもその気持ちはいまだに変わっていない
音楽ホールを作ったり
音楽・スポーツ等各分野において夢や目標を持ち続け努力している方々を応援するために
特定非営利活動法人を作ったり
さまざまな分野に対し
自分の私財をなげうって貢献している
今回手にした多額のお金もすべてこういう活動に使うというのが目に見えている
本当に変わった人で
いわゆる変人なのである
普通、経営者であれば口でこそ世のため、人のため、お客様のためとは言うが
実際問題、お金に目がくらむ
宗次氏にはまったくこれがない
ご自分でもおっしゃってはいるが本当に良い意味で
変人なのである
今でも覚えている
私がオーナーの独立許可をいただき
壱番屋本社に店舗をオープンさせる前に妻と一緒に訪問したときのことだ
宗次氏から色々とお話を伺った
その中でこんなことを言われた
「最初のお店は売れないお店の方がいい」
もちろん私と妻は
「??????????」だ
宗次氏曰く
「最初から売れてしまうとお客様のありがたみがわからない
それがわからなければ
きっといつか失敗する」
ということだ
その他にも色々とお話を聞かせていただいた
帰りの新幹線で妻と話していた
「宗次さんて本当スゲー人だな、普通じゃないわ」
「まあ普通じゃないからあそこまでいったんだろうね」
「やっぱ変人だわ!」
なんか昨日のことのように思い出す、、、、、、、、、
http://www.munetsugu.jp/index.html
しかしまあ、こんなことを言ってはなんだが
私自身、ココイチに入社するまでココイチなんて知らなかったし
もちろん行ったこともなかった
今思うと
マクドナルド代々木店時代に
バイトの子達がよくカレー弁当を食べていた
それがココイチ代々木店のカレーだったんだと
ココイチに入社してから気づいた
まあココイチ代々木店の場所が分かりにくいところにあるのだが、、、、
かれこれ13年くらい前の話だ
当時はまだ国内1000店舗にもまだまだ到達していなくて
関東にも進出はしていたけど
まだまだエリアを網羅していたわけではないから
私は知らなかった^-^
いまでは国内1200店舗を超えてきたし
関東にもけっこう進出はしてきたので
それなりに市民権は得てきたとは思うけど
まだまだ関東では知らない人もいるのは事実
実際問題オーナーやってた時に
「何やってるんですか?」なんて聞かれたときに
「ココイチのオーナーやってます」なんて言っても
「ココイチ?」
「なんですかそれ?」
なんていう人けっこういましたからね
まあでもあれですね
ココイチ時代は年間500食くらい
ココイチのカレー食べてましたけど
そのせいか妻と結婚してから十数年
妻の作ったカレーというものを食べたことがなかったんですよね
ようやくここ数年
妻の作ったカレーを食べることができるようになりました^-^
けど子供たちがいるのでいつも甘口なんですが、、、、
中辛が食べたい!^-^
店舗売却してからはココイチのカレーは1食も食べてないですね
まあ入社前も食べたことなかったんですけど、、、、、
プライベートで友人とか家族とかで
よく考えると行ったことがない
子供たちもココイチに行きたい!
ってなんないし
私自身もココイチのカレー食べたい!
ってなんないし
カレーなんて家で作って食べればいいじゃん!てなるわけです
けどココイチファンて多いんですよね
極端な話
ココイチ好き、ココイチファンでやっていってる感じ
実際店舗経営していても
毎日いらっしゃる方はもちろん
お昼にいらっしゃったと思ったら
その日の夜にもいらっしゃったり、、、、
けっこう多いんです
経営者としてはありがたいことですね
でもその一方
よくもまあ毎日同じもの食べるなあ?
あきないのかなあ?
なんて思うわけです。
実際、自分に置き換えたとき
好きな飲食店があったとき
ラーメン屋でも
ハンバーガー屋でも
牛丼屋でも
なんでもいいんですけど
毎日行くかって、行かないんですよ
でもココイチよく行くって人多くて
店舗売却してから色んなたくさんの人に会ってきましたし
フェイスブックでもたくさんの方と友達になりましたけど
多いんですよねココイチ好きだって方
まだねわかるんですよ
先に私の方から
「ココイチのオーナーやってました」って言って
「あっココイチ好きなんですよ!」
みたいなやりとりだと
多少、気を使ってくれてるんだというのはあると思うんです
けど、よくあるのが話の流れで
相手が「ココイチが好きなんです」
みたいな話になって
私が「ココイチのオーナーやってましたよ」
っていうと
「まじっすか」
っていう展開になる
私個人的には
「またこの展開かよ!もう何回目だ?」
っていつも内心思っている。
ココイチの魅力、魔力といった理由はいろいろとあるのだが
カレーハウスココ壱番屋は株式会社壱番屋が運営する全国チェーンのカレーショップである
店名の由来は、創業者の宗次氏が全国のカレー屋さんを食べて回り、研究し自分で作ったカレーが
「カレーならココが一番や!」
という気持ちから「カレーハウスココ壱番屋」となった
宗次氏とは言っているがもともと性が宗次ではない
この方は石川県で産まれるが、両親はわからなく兵庫県の孤児院で育てられました
そして3歳のころに宗次という夫婦に引き取られていきました
ところがこの養父がギャンブル性でお金もなく
電気も水道もなく、学校へのお弁当も持って行けずお昼の時間は校舎の裏でじっと一人で待っているような極貧の生活を送っていた
その上に養父から日頃から暴力を振るわれるような状態だった
だから10代後半まではすごく孤独な人生で誰からも見向きもされなかった
だけどこれがココイチの原点で
他人から関心をもってもらいたい、興味を持ってもらいたい
商売を始めてお金を儲けるよいうより
人に喜んでもらいたい
というのが一番だった
スタートがこれだから、先日も書いたが
「お客様、お客様、お客様」
というのが人一倍強い方だった
店舗のモットーは
「ニコニコ キビキビ ハキハキ」
読んでそのままなのだが
ニコニコ笑顔で キビキビ動いて ハキハキと話す
人として、社会人として基本的なことだ
今の日本であれば
サービス業であれば当たり前のことであるが
数十年前であればそれは日本といえどひどいものだった
色々と飲食業界を経験した私でさえも
入社当時はよく先輩から、年下のアルバイトからよく怒られたものである
まだ私も若かったのでそんな時はいつも
内心で
「てめえ、ふざけんなよ!なんだその口の聞き方は!見てろよすぐにお前らなんか抜かして、俺がお
前らをどつめてやる!」
私が30歳のころだ
早く独立してやるという野心も大きかったので
もう冷静でいられないくらいイケイケな状態だった
でも多いよね飲食店て
ちょっと経験あるアルバイトがなんか勘違いして仕事出来るぶって、新人に対してましてや年上の人に対しても勘違いした接し方する人
もちろん一部だけどだいたいどこの店舗にもいたりする^-^
まあこんな反逆精神があったから早く独立できたわけだが、、、、、、、
壱番屋で独立するには等級制度があり
9等級から1等級まである
入社して9等級から始まり3等級以上になると本部から独立許可が得られる
さらには最低2年以上の店舗経験が必要で
独立時に自己資金200万円以上が必要である
3等級でも独立はできるのだがそれには奥様が一緒に働くことが必要
独身あるいは奥様の協力がなければ
1等級などまで頑張らなければ独立は許可されない
だから独立するほとんどの方は奥様が店舗で働く形で協力してくれる
独身あるいは奥様協力なしで独立する方がいないことはないが
ほぼいない、、、、、、
夫婦で店舗を運営することは確かに色々と良いことばかりだが
それだけではない
ココイチの独立には株式会社 壱番屋に社員として入社し
壱番屋本部から
「あなたは壱番屋のオーナーとしてカレーハウスココ壱番屋を経営してもいいですよ!」
という許可を獲得しなければココイチのオーナーとして
独立は出来ない
逆に言えば
壱番屋本部に許可をもらっちゃえば
ココイチを経営できるというわけだ
が
これが意外に
というか
非常に難しい
最低限の基準は前回の記事で書いたわけだが
ココイチでオーナーをしたいという人は多い
最近はどうなのだかはわからないが私の入社当時
私と同じように
多くの転職組、中途入社組が
毎月のように入社してきていた
けど
それと同じように
多くの社員が辞めていった
それだけきつい、大変、難しいってことだ
公表上のデータでもオーナーになれるのは
ほんの数パーセントほどだ
100人入社してきても
ほんの数人が念願のオーナーになれるわけだ
同期入社していった仲間も
徐々に離脱していった
とはいうものの
かくいう私も
入社1か月目で
「うわっもう無理だ辞めよう」
と思っていた
実際に1か月目で辞めていく人が
圧倒的に多い
私もそんな中の一人になるところだった
けど
この毎日毎日辞めたいと思っていた気持ちが過去にも一度だけあった
それは
前商野球部の時だった
前商野球部の練習は県内一厳しいと言われていた
というか実際そうだった
ほかの高校の野球部は休みがあったりなんだりとそんな話を聞くが
そんなものはない
365日野球漬けだ
なんで辞めなかったって
「甲子園!」
ていう夢だけのためだ
この夢がなければとっくに辞めていた
ココイチに入社しても同じだった
「ココイチオーナー」
という夢がなかったら
とっくのとうに辞めていた
というより
「100人で数人はオーナーになれるんでしょ?」
「甲子園に行きたくてもいけなかった高校球児がどれだけいると思ってんだよ」
「それに比べたら、ココイチのオーナーなんて大したことねーじゃん!」
なんていう理論めちゃくちゃなポジティブ思考野郎だった^-^
まあココイチだけでなく
社会に出て数十年
この世に産まれて43年
人生でいちばんきつかった時代って
ダントツに
前商野球部時代だ
それに比べれば
ココイチの修業なんて大したことはない
今振り返ればそう思える
しかも
人生、社会なんて
納得のいかない不条理なことばかりだ
それを社会に出る前の
前商野球部時代に経験した
「群馬県で優勝したのに甲子園に出られなかった、、、、、」
まさに不条理きわまりない出来事だ
これらのことから
自己啓発書などのコピー的に言えば
「人生で必要なことは全て前商野球部から教わった」
だ
まあ
とにもかくにも
「甲子園」という夢は達成できなかったけど
晴れて
「ココイチオーナー」という夢は達成できた ^-^
話しは長くなったが
ココイチが買収されたって世間は騒いでるけど
内情を知らない一般人が騒いでるだけであって
真のココイチファンはそんな内情は当たり前に知ってることなので
「カレーの味は変わりませんよ!」
という事だけを言いたかったのである
余計な心配はなさらなくて大丈夫です^^